『決弾』を読んだ

今年の21冊目。

決弾 最適解を見つける思考の技術

決弾 最適解を見つける思考の技術

著者ブログに詳細な目次があるので、そちらも参照のこと。

男女・親交・「楽」習・仕事・育児・人生という各テーマについて、dankogai氏がQ&A形式で考えを述べた本。サブタイトルには「最適解を見つける思考の技術」とあるが、テクニカルな話は序章だけで、その後は具体論が続く。


dankogai流の「思考の技術」をまとめると、こんな感じ。本文では12ページ分の分量。

  • 決断とは、他の選択肢を捨てることである
  • 決断には心のゆとりが必要
  • 暇を作るべし。暇な時間に経験値を高めておくことで、決断の精度を上げる。
  • 今見えている選択肢に固執しない。いずれの選択肢も選べないときは、「第三の道」を探す。
  • 「明日死んでもいい」そんな決断を重ねる


で、その後はというと、個々のテーマに人生相談的に答えていく形式になる。まあそういう書き方もあるよねと思うし、その方がわかりやすくて役に立つのだろうけれど、「思考の技術」と銘打ったからには、もうちょっとメタな内容を掘り下げてほしかった。同じくdankogai氏の『仕組み進化論』がメタ度の高く面白い本だっただけに、なおさら。あるいは、メタな『仕組み進化論』、ベタな『決弾』というコンセプトがあったのかもしれない。

dankogai氏の本は、いずれも面白いんだけど、どうもお腹一杯にならない。美味しいんだけどちょっと足りない。それで次出たときに、また食べてしまうのだ。