『高校生の勉強法』を再読した
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2002/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルは「高校生の」とあるが、これは「高校生は脳の発達段階的には大人の脳と同様なので、中学生までの学習法では上手く行きませんよ」という意味。従って、本書のタイトルは、『大人のための勉強法』と言い換えることができる。
では、中学生以前(子ども)と、高校生以降(大人)との違いは何か。記憶重視と、理解重視の違いである。子どもは、とにかく記憶力がすごい。何でもかんでも記憶して、トライアル&エラーを繰り返すことで法則化していく。それに対して、大人は、記憶力の点では子どもに敵わない。しかし、経験の蓄積に裏打ちされた理解力は子どもを遥かに凌駕する。
ここから導き出される「高校生の(=大人の)勉強法」とは何かといえば、「理解重視」の学習法だ。わからなくても覚えられるのは中学生まで。高校生からは、理解することで、はじめて定着率の高い記憶をすることができるのだ。
以下は自分用メモ。
・効果的な復習プラン:学習した翌日に、1回目 その1週間後に、2回目 2回目の復習から2週間後に、3回目 3回目の復習から1ヶ月後に、4回目
・復習は、同じ内容のものにしか効果を発揮しない(→同じ教材を繰り返しやるべし)
・興味を持て、感情をこめろ
・モーツァルト効果:本書では肯定的に取り上げられているが、真偽不明(モーツァルト効果 - Wikipedia)。